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河合塾フォーカス

河合塾グループの取り組みに焦点をあててご紹介するページです。

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主体的な学びが、志望校合格とその先の未来をつくる|16|河合塾が授業以外の学習時間のサポートにも力を入れる理由 Vol.2

河合塾では、塾生の成績向上・志望校合格のために、担当チューターや講師が生徒一人ひとりに最適な学習サイクルを回せるように学習支援を行っています。2022年度からは新たに「Studyplus(スマホアプリ)」を導入し、これまで以上に塾生が主体的に継続して学習できるような仕組みとして進化させ、よりタイムリーに、より効果的な支援を行っています。これまでとは異なる新しい学習支援のしくみとは?河合塾が授業以外の学習時間にも着目してサポートする理由とは?今回は、新しい学習支援のしくみ構築を担う開発担当者の熱い思いを2回に渡ってお伝えします。
2022年06月15日公開

第2回目では、学習支援の仕組みの最適化に日々取り組む進学教育事業本部学習支援センターの財津亮と赤星飛鳥に「新しい学習支援のしくみ構築によってめざすこと」について話を聞いた。※所属は取材時のものです。

もっと使いやすく!もっとモチベーションを上げる!河合塾ならではの機能

スタンプ

Q:しくみの構築においてこだわったこと・苦労したことについて教えてください。

財津さん:
構築において大切にしたのは「塾生が自主的に取り組めるか?継続できるか?」といった観点です。
塾生が自身の予定や学習状況を確認する「塾生マイページ」のリニューアルにおいては、ストレスなく利用いただけるよう、使いやすさを追求しました。
プロトタイプ版を塾生に実際に触ってもらい、説明が無くても直感的に使えるようになるまでボタンの大きさや位置など細かい部分も含めて画面構成などを改良したことは、こだわりの1つです。

赤星さん:
本当に必要な機能は何か、塾生や校舎スタッフの声に耳を傾け、時間をかけて選定し、少しでも塾生のモチベーションが上がるように工夫しました。
たとえば、同じ大学を志望する全国の塾生の中での学習時間の順位が表示されたり、夏休みのラジオ体操のスタンプカードのように、カレンダーにスタンプがつくようになっているんですよ。
ぜひ毎日学習を継続してスタンプをコンプリ―トしてほしいです。
よく自習室で最後まで残って周りが頑張っているから、私も頑張ろう!となることがありますが、こういった仕掛けから塾生自身のモチベーションを高め、学習を継続してほしいと思っています。

自走する力=生き抜く力!今後の社会に出ても役立つ力を付けてほしい!

財津さん

Q:なぜ河合塾は、授業以外の学習時間にもこだわってサポートするのでしょうか?

財津さん:
たとえば、ダイエットをしようと思ったときに、自分のために行うとわかっていても、なかなか継続できないことがあります。
高いモチベーションを保って継続して実行し続けることは、そう簡単ではありません。

受験も同様で、いくら良い教材で良い授業を受けていても、自分自身で主体的に実行し、継続しなければ志望校合格には結びつきません。
目標を設定し、現状を客観的に見つめ、課題を発見し、限られた時間の中で優先順位を付けて工夫しながら取り組んでいく。そして、それをまた振り返りながら、次のステップに進んでいく、そんなサイクルを粘り強く回していくことで志望校に合格することができます。自分自身で気づき、考え、実行していく「自走する力」を身につけてほしい、そんな思いがあるからこそ、河合塾は授業以外の学習時間にもこだわってサポートしています。

そして、それを行うためには、中間に「人」の介在があった方がうまくいくケースが多い。
まずは記録して自分自身の現状を整理する。さらにそこに「人」が介在することで、自分自身では気付けなかったような視点を得られます。
また、頑張りを認めてもらえることでモチベーションが高まり、継続しやすくなります。
こうしたサポートをチューターがこれまで以上に担い、河合塾で学んだからこそ、自走する力が身につけられたというように言っていただけるようにすることがめざす姿です。

赤星さん:
「 自走する力」は、言い換えると「生き抜く力」とも言えます。
塾生は、受験勉強を通して、さまざまな課題と向き合って解決策を見つけるという力を養っているのではないでしょうか。
受験で身につけた「自走する力」は、志望校合格のみならず、その先の大学生活を充実させ、今後の社会を生き抜くうえで、必ず生きます。
河合塾での学習や経験がそのきっかけになればと思います。

点在するデータや経験知をひとつに!教育サービスの質の向上へ!

赤星さん

Q:今後の展望をお聞かせください。

財津さん:
今回のシステム連携で、塾生の日々の学習データが収集できるようになりました。
この学習プロセスに関する実データと、これまで保有する河合塾の模試や入試結果などのデータを組み合わせれば、一歩も二歩も踏み込んだ指導が可能となり、更なる教育サービスの質向上につなげられると考えています。
さらに、チューターが行ったアドバイスや声かけが塾生のモチベーションにどう影響したか、行動変容があったか、などについても学習時間の増減で測ることができるのではないかと考えています。今後もこのデータをどんどん生かしていきたいと思います。


赤星さん:
これから河合塾に通われる生徒たちが塾での学習経験を通して「人として成長したな」と思ってくれることがめざす姿です。
河合塾で集めたデータを活用し、「学力とは何だろう」「学力向上には何が寄与しているか」を明らかにし、それをまた学習実行支援に反映する。
それが楽しみだと思っています。




●プロフィール
財津 亮さん
学校法人河合塾 学習支援センター チーフ。
2008年入塾。経営企画部にて、グループVISION策定・本社機能BPRに携わる。2011年より進学事業系部門にて、現役生のカリキュラム設計、塾生指導関連システムの開発を主導。2021年より現職にて、Studyplusを活用した学習実行支援の浸透、学習支援基盤構築に取り組む。

赤星 飛鳥さん
学校法⼈河合塾 学習支援センター。
2019年⼊塾。町田校でチューター業務に携わり、2021年より学習支援センターにて学習支援基盤の設計に従事。塾生とチューターへ新たな教育サービスを提供するべく、日夜取り組んでいる。