「私と河合塾」-OB・OGが語る河合塾-: Vol.107 (2019年4月22日公開)
- 会社員(その他)
- 高校グリーンコース
河合塾の先生が教えてくれた<br />世界のおもしろさ、<br />好奇心を持つことの大切さは<br />現在の海外インターンシップ事業を<br />推進していく原点です。<br />
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タイガーモブ株式会社
海外インターンシップ事業 統括古田 佳苗さん
- 出身コース
- 高校グリーンコース
体験授業で「この先生の授業を受けたい」と直感
・・・河合塾との出会いについて教えてください。
大学進学を考え、高2のとき、河合塾の英語の体験授業を受けました。英語がもともと好きだった私は、文章構造や文章に共通するルールをわりやすく説明してくれる魅力的な授業だったので、「この先生の授業を受けたい」と強く思い河合塾に通うことを決めました。英語の授業が楽しくて、しっかり予習して答え合わせするのがうれしかったですし、先生の解説もおもしろく、復習もしっかりしていました。「英語を使った仕事がしたい」と思い、神戸大学国際文化学部をめざしました。高3のときから受講した世界史の授業では、教科書に載っていない細かな知識や各国の人々の考え方などを教わりました。そのおかげで、自分の知らないことがわかる喜びに出会い、勉強に励むことができました。河合塾で好きだった科目は現在の仕事に通じるものがあると思います。
学生を海外インターンシップに送り出すアイセック※ に所属
・・・大学ではどんな活動に力を入れたのですか。
私は大学に進学したら留学したいと思っていたので、ここに入ったら世界の国のさまざまな情報が入ってくるのではないかと思いアイセックに所属しました。世界各地のアイセックのメンバーとつながることができる組織に魅力を感じ、学生を海外に送り出すお手伝いをしているうちに、自分自身でも海外インターンシップに出たいという思いが募っていきました。
※アイセックは、世界126の国と地域で活動する世界最大級の学生組織であり、日本国内25の大学に支部を持ち、海外インターンシップ事業を運営する学生団体です。
インド合宿が私の人生を大きく変えた
・・・ご自身でも海外インターンシップに参加されたのですね。
大学3年のときに、就職活動中、株式会社ジョブウェブが主催する海外インターンシップサービス(AJITORA)事業「年末年始インドで自分の未来を描こう」の案内が届き、直感的に「そうだ、インドに行こう♪」と思いました(笑)。この2週間のインド合宿は、私の人生を大きく変えることになります。インドの企業やマーケットを訪問してインドの文化や歴史、経済などに触れ、発展著しい国の若者の強いエネルギーを感じると同時に、自分自身の夢を描くためのフィールドワークなどを行ったのですが、自分の未来をまったく描けなかったのです。悔しくて、このインド渡航の最終プレゼンで、AJITORAの関西支部の立ち上げを宣言し、残りの大学生活で、自分の夢を実現させたいと決心しました。
在学中に神戸から東京に移住し、フルタイムのインターン生活
・・・インドでの海外インターンシップ帰国後の経緯を教えてください。
帰国後は、就職活動を行いながら、AJITORAのインターン生として関西支部立ち上げに奔走しましたが、残念ながら実現には至りませんでした。そこで「現在の自分のスキルでは、壮大な海外インターンシップ事業の未来創造に参加することができない」と感じました。同時に、自分の全力をAJITORAに注ごうと思い、すでに内定をいただいていた企業へ内定辞退を申し出て退路を断ちました。さらに、神戸の家を引き払い東京に移住しました。大学は卒論を残すのみでしたから、夜行バスで往復して指導を受けながら、フルタイムのAJITORAインターンとしてスキルアップの日々を送ることにしたのです。
次世代リーダーが集まるコミュニティをつくりたい
・・・タイガーモブでの活動について教えてください。
【高校生対象:グローバルリーダーズキャンプACT】2019年3月インドネシアのバリ島
大学卒業後、タイガーモブ創業メンバーとしてジョインし、描いた夢の実現に向けて努力し続けています。現在、タイガーモブには、世界35カ国260件ものインターンシッププログラムがありますが、アフリカや中東、南米など、受け入れ先の拡大のために、精力的に営業活動を行っています。最近は、高校生や社会人の問い合わせが増えているので、高校生向け、社会人向けのプログラムの開発にも力を入れ、質的な拡大も図っていきたいと思っています。
3月にはインドネシアのバリ島で、グローバルリーダーズキャンプACTの第2期を運営しました。高校生のうちから海外に出て課題解決ミッションに取り組む彼らは、やる気に満ち溢れ、私自身も元気をもらいました。高校生から海外でフィールドワークの経験を積む彼らのセンスと才能にとても期待していますし、私も負けてられないと思い、日々世界中を飛び回り、起業家と協働し、一人でも多くの方に、海外インターンシップの機会を届けたいと活動しています。
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【高校生対象:グローバルリーダーズキャンプACT】 2019年3月インドネシアのバリ島
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【高校生対象:グローバルリーダーズキャンプACT】環境問題を課題にプレゼンテーション
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【高校生対象:グローバルリーダーズキャンプACT】 2019年3月インドネシアのバリ島
世界を知り、自分の気持ちに正直に大学の選択をしてほしい
・・・最後に、河合塾で学ぶ後輩に一言いただけますか。
私は、大学3年で初めて海外に触れる経験をして、さまざまなことを感じたのですが、高校生のうちに、こうした世界を知っておきたかったと思っています。高1.2のうちに海外に出て、自分の目で見て、挑戦する力、コミュニケーション力などをつけて、自分の意見をしっかり持ってもらいたいと思います。海外では、日本であたりまえのことがそうでない現状もあります。海外インターンシップの体験を通じ、視野を広げ、自分はどの大学で何を学びたいのかを明確にして、自分の気持ちに正直に大学の選択をしてほしいです。
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古田 佳苗(Kanae Furuta)
1993年愛知県生まれ。明和高校在学中、河合塾名古屋校高校グリーンコースに通う。2012年神戸大学発達科学部に入学。大学時代、アイセックでアジア新興国中心に学生を海外に送り出す担当を担う。大学3年時、海外インターンシップサービス(AJITORA)事業に参加し活動する中で、世界各国で活躍するインターンの力になりたいと思い、大学卒業後、2016年4月タイガーモブ株式会社創業メンバーとして参加。現在は海外インターンシップ事業統括として、ルワンダの合宿運営等、これから未来を担う学生を海外に派遣する事業に携わる。
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