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中日新聞・東京新聞に河合塾によるコラムが連載!

2021年07月28日

中日新聞・東京新聞の「受験道」に、大学受験をテーマとしたコラムが連載されています。
本連載では、河合塾スタッフが受験生やその保護者様に向けて、大学受験に役立つ情報をお届けします。

「受験道(7月掲載号)」~まだ半年 飛躍の夏に~

大学入試の”新ルール”

今日は7月14日。半年後の今週末は大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)です。「もう半年しかない」「まだ半年もある」。皆さんはどのように考えるタイプですか?正解は「まだ半年もある」です。ただし、夏休みに自分史上最高の勉強時間を達成することが条件です。これができずに2学期を迎えると「もう4カ月しかない」になりかねません。苦手科目撲滅が受験成功への鍵であり、夏休みはその最大のチャンスなのです。

さて、6月に文部科学省から本年度実施の「大学入学者選抜実施要項」が公表されました。大学入試の「ルールブック」とも呼べるもので、各大学はこの記載内容に従って入試を行います。今回はこの中から本年度実施の入試の幾つかの「新ルール」を紹介します。

▶まず、共通テスト。昨年は新型コロナウイルス対策で複数回の日程が用意され、受験生は希望する日程を選べましたが、来年は1回のみ(1月15日、16日)の実施となります。追試験は2週間後に行われますが、これはコロナウイルスに罹患するなど、やむを得ない事情で当日に受験できなかった人のみが受験できます。
▶各大学が実施する入試では、罹患した志願者の受験機会を確保するため、「追試験の設定」または「別日程の試験への振り替え」のいずれかが準備されます。昨年度は、国公立大は追試験、私立大は別日程への振り替えが最も多くみられました。
▶私立大では、試験欠席の場合は共通テストの成績を用いて選抜する大学もありました。私立大専願であっても共通テストの出願は検討しておいた方がよさそうです。
▶また、昨年度の入試では、幾つかの国公立大が2次試験(個別学力検査)を取りやめました。中には共通テスト後に取りやめを公表した大学もあり、受験生を少なからず混乱させました。これを受け、本年度実施の入試では、8月1日以降は個別学力検査を実施する教科・科目の変更や中止などは、原則行わないことが明記されました。

“ウィズコロナ受験”の環境整備は着実に進んでいます。受験生の皆さんは飛躍の夏にするよう頑張っていきましょう。

※本文は7月14日付の中日新聞に掲載された寄稿内容です。

執筆者のプロフィール

教育研究開発本部主席研究員 近藤 治 

執筆者:学校法人河合塾 教育研究開発本部 主席研究員 近藤 治(こんどう・おさむ)

河合塾入塾後、教育情報分析部門で大学入試動向分析を担当し、進学情報誌「ガイドライン」「栄冠めざして」などの編集を通じて受験生への情報発信を行う。高校営業、営業統括部門を歴任後、教育イノベーション本部にて次世代の教育研究開発に携わる。2018年より中部本部長として塾生指導に携わった後、2021年4月より現職。マスコミへの情報発信とともに生徒、保護者、高校教員対象の講演も多数実施。