英国 Quacquarelli Symonds社 『研究分野別QS世界大学ランキング』発表~日本の大学は研究への投資停滞と競争激化により苦戦中~
2022年04月06日
株式会社 KEIアドバンス
河合塾グループの株式会社KEIアドバンスが日本地区オフィシャルパートナーである世界的な高等教育コンサルタント機関である英国QS社(Quacquarelli Symonds社)は、4月6日(水)午前10時(ロンドン時間)に、第12版となる科目別(研究分野別)QS世界大学ランキングを発表しました。本ランキングは51の科目(研究分野)と5つの学問領域について世界1543大学15,200科目のパフォーマンスを測定したものです。各科目Top50に入った日本の大学の科目は72であり、2019年から7つ減少しました。
■Top50入りの研究分野数は東大がアジア1位を維持するものの、日本全体では成績不振
[日本地区サマリー(抜粋。全文は下記別紙参照)]
●398のアジア地区の大学の科目が、上位50位にランク入りをしており、この中の105は中国本土より、76が香港に、72が日本からとなっています。
●学科領域の世界上位50大学にランク入りした日本の大学の学部数は、2019年には79でしたが、2022年には72まで減少しています。
●日本の高等教育が困難に直面する中、日本の上位大学はアジアの最高峰の一部であり続けています。東京大学の41科目は学部別の世界上位50大学にランク入りしており、アジアのどの大学よりも多い結果となりました。
[QS社上級副社長 ベン・ソーターのコメント(抜粋。全文は下記別紙参照)]
日本が QS 世界大学ランキングで、成績不振になっている一因は、科学・技術の研究に対する日本の支出が過去 10 年間に世界の多くの競合校に遅れを取ったという事実にあると QS 社は考えています。大学ファンドなどの新たな政策イニシアチブは正しい方向に向かう一歩であるものの、少なくともこの先5年は、それらの効果が私たちのランキングで可視化される可能性は低いと思われます。
■セミナーのご案内
株式会社KEIアドバンスとQS社は4月27日(水)17時から主に高等教育機関の皆様方向けにZoomでセミナーを行います。本ランキングの概要説明に加え、アジア諸国と比較した日本の大学の動向に関してQSからご説明します。
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