カンボジア教育支援活動現地支援報告 (2001年3/17~3/20)
2001年「3月報告」
■3月17日(土)
“学校のセキュリティーの為に、順番に寝泊まりをしている子ども達に加え、先生や近所の人たちが今か今かとトラックの到着を待ち構えている。その時、一人の子どもが跳んで報告にきた。「向こうでトラックが止まっているよ。」すかさず、先生がバイクで現場に向かう。一緒に行くと、1台のトラックが水溜まりにはまっている。昨日からの雨のせいで道は最悪。ここまでよく来たもんだ。”
“ひとまず最初の1台だけ学校へと向かう。子ども達はトラックを囲み、じゃれあいながら、扉が開くのを待っている。”
“扉が開き、我先にと子ども達がトラックに乗り込む。誰が最初に机に触るのか。危険なのでそれを止めたい先生も笑顔で見守るしかない。”
“トラックから教室へ。小さい子ども達も何か手伝いたい。大きい子どもに怒られて、トラックの脇へと逃げ込む。”
■3月18日(日)
<地元の小学生たち>
机や椅子を運んでくれた
“早朝、深夜到着したトラック3台から机を運び出す。この暑いカンボジアでは朝のまだ涼しい時間にどれくらい運べるか、が勝負。午前11時のご飯まで(食事は、11時と夜8時の2回)の大作業。”
“いろいろな机や椅子が次々と現れる。回転する椅子や、机と椅子がいっしょになっている一体型机、長机、ロッカー。みんなが集まりその機能をためす。よかった、日本から運ばれる途中に壊れなくて…”
“机に「河合塾千葉校」とラベルが貼ってある。ああ、本当に河合塾の机がここまで運ばれてきたのだな、と感動。”
■3月19日(月)
<校舎を増築中>
炎天下の中、村人たちが手伝っている
“登校してきた子ども達が机を見て騒ぐ。今日は全生徒、明日のセレモニーのために掃除やら式台作りやら。その隣では増築中の学校作りに励む人々も。どの顔も何やらにこにこ。国歌を練習する声も大きく、力強い。”
“今日は昼で学校が終わり。掃除のために2時間かけて学校にきた子ども達には頭が下がる思い。”
“15時。まだまだ暑い時間に突然のスコールが。泊まり当番で学校にいた子ども達が、こともあろうに一斉に外へ飛び出す。サッカーをはじめる子ども、雨を浴びて体を洗う子ども。それを大人達はうれしそうに眺める。”
“スコールがやんだ夕刻。子どもの一人が報告に来た。「向こうで車が止まっているよ。」きっと、今日来る予定の先生たちだ。子ども達の「向こう」とは近いのか、遠いのかバイクもないので、そのまま待つことに。”
“またまたスコール。降り出して5分くらいたったとき、1台の四駆が現れる。車から降りてきた先生たちは、びしょぬれ。「車で一晩過ごす覚悟だった」ようだ。”
“夕飯を招かれ、20時ごろ食事。その後、ちょっとした宴会。部屋の外から「日本語」が聞こえてきた。「日本語を話せるのはここにいる人たちだけのはず…。」子ども達が小さな暗い灯り下で勉強をしていた。”
■3月20日(火)
午前7時 気温はすでに30度を越えている
河合塾からの椅子を校庭に運び青空下で授業
“朝、陽が昇る前からがやがや。真っ暗な中、もう起きて行動している子ども達。今日の青空教室のために校庭に椅子を運ぶ。青空教室は7時開始。”
“既に太陽が照りつけ、暑い。青空教室は2人の先生の講義、副理事長をはじめ、幾人かの先生の挨拶が。予定の時間を少しはやめ終了。とにかく暑い。”
“セレモニーは9時開始。カンボジア文部省の次官をはじめ、プレイベン州の知事、日本大使館の方(少し遅れて)が来て始まる。カンボジア人はセレモニー好き。長時間行うのが常だとか。今回は、2時間程度で。”
“約40の学校に机と椅子の他に、鉛筆、消しゴムなどを渡した。校長先生たちは袋を渡されるとすぐに中味の点検。満足してくれた模様。”
“お昼をご馳走になり、いよいよお別れ。机はどのように使われるのだろうか。ロッカーはやっぱり先生が使うのでしょうね。これからは雨季の時期。机や椅子は流されない?心配はあるが、生徒達、先生に見送られ学校を去る。”