JCERIレポート
日本教育研究イノベーションセンター(JCERI)による、これからの高校教育・大学教育・大学入試をテーマとした研究者・実践者との対話の内容をレポートしています。
テーマ「2032年の学びと大学入試」
新学習指導要領が、2022年4月から、高等学校に学年進行で導入されている。今回、改革のポイントとなる「これからの時代に求められる資質・能力の育成」は、OECD(経済協力開発機構)の「Education 2030プロジェクト」での議論が参考にされたと思われる。この新学習指導要領で小学校入学時から学ぶ子どもたちは、2032年に大学入試を迎える。
今後、子どもたちが直面する社会、そこで求められる資質・能力を培う学び、そして大学入試は、どう変化するのだろうか。―そのような問いに対しての思考を深めるべく、JCERIではEducation 2030プロジェクトに関心を持つ研究者・実践者と意見交換を行った。JCERI理事による寄稿とともに紹介する。
2023年度レポート
2023年度は、日本の学びを俯瞰的にとらえるために海外の学びにアプローチした。長年学びの実践と学校運営に携わり、近年、新たに海外での学びに刺激を受けた方々、そして、OECDでの議論とそれを踏まえた現場の状況に詳しい方と意見交換を行った。
※話題提供者の所属・役職は2024年3月時点
タイトル | 話題提供者<敬称略> |
レポートWEB版
※Kei-Net Plusにリンクします。 |
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ウズベキスタンでの体験を通して感じた「日本型教育」の強みと課題 | 下町 壽男(しもまっちハイスクール、盛岡白百合学園) | |
充実した教員研修で学校の質向上を図る台湾 | 真下 峯子(昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校) | |
ウェルビーイングから考える日本の学校のあり方 | 白井 俊(内閣府) | |
寄稿 世界の大学教育の視点から教育未来を展望する-変化と向き合わないことがリスクになる時代 | 田中 義郎(JCERI理事・桜美林大学副学長) |
2022年度レポート
2022年度は、前年のレポートを受けて、資質・能力を育成するために必要なことや、学校における課題などを掘り下げるために、現場で指導に関わっている実務家の方々と意見交換を行った。
※話題提供者の所属・役職は2023年3月時点
タイトル | 話題提供者<敬称略> |
レポートWEB版
※Kei-Net Plusにリンクします。 |
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STEAM教育の導入が、本来あるべき学びの姿を問い直すチャンスになる | 中島 さち子(株式会社steAm) | |
中高の先生方には、生徒たちの「生きる意味」や「自分なりの軸」を、共に考えていく姿勢が求められる | 上田 紀行(東京工業大学) | |
「学ぶ力」を見るチャレンジングな入試が増えることを期待したい | 三浦 隆志(授業デザイン研究所) | |
寄稿 2032年の学びと大学入試 | 安彦 忠彦(JCERI理事・名古屋大学名誉教授) |
関連サイト
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2021年度レポート
2021年度は、「学びとは何か(資質・能力)(探究)」、「学びの方法論(学習科学)」、「学びに関わる制度(入試制度)(大学改革)」の3つの論点に対して、ご専門の方々と意見交換を行った。
※話題提供者の所属・役職は2022年3月時点
タイトル | 話題提供者<敬称略> | レポート |
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高校教育に求められる「大きな修得主義」への転換と社会活動の積極的な導入 | 石井 英真(京都大学) | |
「観点別評価」と「探究的な学習」が高校教育に大きなインパクトを与えている | 溝上 慎一(桐蔭学園) | |
制度改革の視点から高大接続の今後を考える~個別大学の自主性を尊重し、受験生に配慮した設計を | 中村 高康(東京大学) | |
「政策主導」の高大接続改革から教育改革を起点とした「大学主導」の入試改革へ | 西郡 大(佐賀大学) | |
未来に明るいシナリオを描くための救いになるのが「学習科学」である | 白水 始(国立教育政策研究所) | |
寄稿 2032年の学びと大学入試 | ||
安彦 忠彦(JCERI理事・名古屋大学名誉教授) | ||
田中 義郎(JCERI理事・桜美林大学副学長) |