学修・生活実態調査システム
河合塾の、大学学生調査を効率的に実施できるサービス「学修・生活実態調査システム」です。
大学での、さまざまな戦略策定にあたっては、ステークホルダーから様々な情報・データを収集して検証する必要があります。なかでも学修成果の可視化をはじめ、学生の状況を的確に把握することは、IR(Institutional Research)活動において大変重要な事項です。
本調査システムは、学生の学修や生活状況の有り様を多面的にとらえること、そして労力やコストを極力抑えられることを目的として、広島大学高等教育研究開発センターの協力のもと、質問項目の精選を行い開発しました。教学や入試広報施策をはじめとした大学の戦略判断における中心的データの1つとして、ご活用いただくことが可能です。
3大メリット
調査の流れ
① | 「学修・生活実態調査システム」利用申込書のご提出 | 利用申込書の提出、個人情報関連の対応など |
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② | アカウント通知書のお知らせ | アンケートに紐づけた大学様用の管理者アカウントを作成し、ご案内いたします。 |
③ | 各種設定 | 大学様のご要望に応じて、アンケート実施に際しての各種設定を進めます。 |
④ | アンケート実施 | 大学様にて対象者へアンケートのURLを告知していただきます。 |
⑤ | 回答状況の確認 | 管理者画面で、随時回答の状況を確認することができます。 |
⑥ | 結果の確認、ダウンロード | 管理画面では、様々な集計結果(クロス集計やグラフによる集計)が確認できます。また、回答結果データも、即時にCSVでダウンロードすることができます。 |
⑦ | 集計結果(PDFデータ)の提供 | 大学全体の集計結果をグラフィカルにまとめたPDFファイルを作成し、回答終了日から2週間程度でお届けします。また、学年や学部別などの集計単位での結果をご希望の場合は、オプションとしてご相談に対応させていただきます(別途料金が発生)。 |
⑧ | ご請求 |
質問項目の構成
学修・生活実態調査システムでは、下記の11領域に分け、約80項目の設問を用意しています。
システム開発アドバイザーより
日本社会における昨今の大学への関心は非常に高く、教育活動に関しては、学生の能力形成や成長、学習の成果、就職等が、ことあるごとに話題として取り上げられています。もちろん、そうした世間のトレンドとは関係なく、大学本来のミッションの一つは、受け入れた学生を陰に陽に見守り育てて世に送り出すことにあるのは、周知のとおりです。そのためには、学生を様々な方法により観察することが大事であり、そのための方法の一つとして、学生調査があります。
私の所属する広島大学高等教育研究開発センターでは、90年代から、各種先行研究を参照しながら全国的な学生調査を展開し、その黎明期を担ってまいりました。その甲斐があったかどうかはともかく、今日では多くの学生調査が、全国的にも個々の大学内でも展開されています。各調査それぞれは固有の特徴を有しながら、学生の有り様を多角的に浮き彫りにしています。たとえば、河合塾が溝上慎一先生(桐蔭学園理事長)とともに手がけるトランジション調査では、高校の段階からの定点観測により、学生の軌跡が見事に描かれています。
このように今日学生調査は勃興しておりますが、同時にその調査内容については、常に検証と内省が必要です。例えば、質問内容や項目が長々とした複雑且つ重文となって多義的な解釈を招くようなもの、回答する学生に混乱を招くようなものなどが散見され、質問項目を精選し、また内容の洗練化に努めることが常に必要とされています。
こうした状況を踏まえ、私たちは、河合塾と連携し、新たに学修・生活実態調査システム(以下、本調査システム)を企画いたしました。
我々としては、常に学術的観点から妥協の無い検証を行うと同時に、河合塾がこれまで蓄積してきた高校や大学に関する膨大な情報・ネットワークに大きな魅力と可能性を見いだし、研究者個々人では実施に限界のある大規模調査を大いに支援してくれるものだと感じておりおます。
広島大学高等教育研究開発センター・副センター長
/高等教育研究資源ナショナルセンター・センター長
准教授 村澤 昌崇
卒業生調査の開発
広島大学高等教育研究開発センター・副センター長の村澤昌崇先生と香川大学教育学部教授の小方直幸先生の監修のもと、卒業生調査システムの開発を検討しております。